東京手植ブラシ
沿革と特徴
刷子(ブラシ)は明治7年(1874年)ころ、フランス製刷子を手本として製造され始め「洋式刷毛」と称されました。明治10年上野公園で開かれた第一回内国勧業博覧会において西洋式として好評を博しました。これらの洋式刷毛の製造に携わったのが従来の刷毛職人たちであり、毛は馬毛、木材は樫、穴をあけるにも手モミの錐というところから出発しました。
指定年月日
平成14年1月25日
伝統的な技術・技法
- 木地加工:木地を切断して、鉋で削る。
- 型付け:木地に型板を置き、植毛部分に墨で目印を付ける。
- 穴あけ:型付けした木地に穴をあける。
- 毛切り:木材を一定の長さに切断する。
- 振り混ぜ:毛の先(軟)と根(硬)が同じになるよう、手で混ぜる。
- 毛ごしらえ:短毛、クセ毛等を除去する。
- 植え付け:一定量の毛材を正確に摘まみ取り、木材の中心に引き線を通し、二つ折りにして、穴に植え込む。
- 蓋付け:引き線を隠し、使いやすくするため、薄い木の板を取り付ける。
- 木地仕上げ加工:①本体と蓋の大きさを揃えて手触りを良くする。②横の部分に溝を付けて、持ちやすくする。
- 手ガリ:毛丈(毛の長さ)を定めて、毛先を揃えるために刈り込む。
- 仕上げ:塗料を均等ん塗る。
伝統的に使用されてきた原材料
毛材:刈萱(かるかや)、パーム、パキン、シダ、ツグ、馬毛、豚毛、山羊
木地材:桂、ホウ、桜、ブナ、竹
商品一覧
洋服ブラシ
ボディブラシ
靴ブラシ